非認証輸入車・改造車等の排出ガス試験(四輪・二輪)の概要
非認証輸入四輪車・改造四輪車等の排出ガス試験
一酸化炭素等発散防止装置の性能が国の定めた排出ガス規制レベルを超えていないか確認するために、シャシダイナモメータ上で下記の試験モードを運転して、排出ガス量を測定します。
軽・中量車の排出ガス試験に用いる走行モード
試験サイクルとしてどのモードを用いるかは、対象試験車の規制対応年次によって異なります。
平均速度 | 平均走行速度 | 全走行時間 | 全走行距離 | アイドル率 |
22.72km/h | 33.10km/h | 660sec | 4.165km | 31.36% |
平均速度 | 平均走行速度 | 全走行時間 | 全走行距離 | アイドル率 |
24.40km/h | 34.68km/h | 1204sec | 8.159km | 29.65% |
WLTCモード
わが国に導入されることになった最新の排出ガス試験モードが下図に示すWLTCモードです。この走行モードは、日本も含めて多くの国が参画している国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(UN-ECE/WP29)において策定、採択された世界統一試験サイクル(WorldwideLight-duty Test Cycle-[WLTC]に基づき、わが国の排出ガス・燃費評価試験用の走行モードが、下図に示す試験サイクルに変更されることになりました。なおこの排出ガス試験は、コールドスタートで運転が行われます。
この試験モードによって測定される排出ガスの許容限度目標値は、2018年の末ないし2019年末までに適用が開始されました。すなわちこの期間以降に新型モデルとして発売された車が適用の対象となります。したがって、試験車のモデルや製造・販売された時期によって、WLTCモードで試験するか従前のモードで行われるかが異なってきます。
非認証輸入二輪車・改造二輪車等の排出ガス試験
一酸化炭素等発散防止装置の性能が国の定めた排出ガス規制レベルを超えていないか確認するために、二輪車用シャシダイナモメータ上で下記の試験モードを運転して、排出ガス量を測定します。
二輪車排出ガス試験用WMTCモード
車両クラス区分と走行方法、重み付け
- クラス1
- エンジン排気量50cm³超150cm³以下、かつ、最高速度50km/h未満、又は、エンジン排気量150cm³未満、かつ、最高速度50km/h以上100km/h未満
- クラス2
- エンジン排気量150cm³未満、かつ、最高速度100km/h以上115km/h未満、又は、エンジン排気量150cm³以上、かつ、最高速度115km/h未満 :サブクラス2-1
最高速度115km/h以上130km/h未満 :サブクラス2-2 - クラス3
- 最高速度130km/h以上140km/h未満 :サブクラス3-1
最高速度140km/h以上 :サブクラス3-2
車両クラス | 試験サイクル | 重み付け | |
クラス1 | パート1低速 | 低温 | 50% |
パート1低速 | 高温 | 50% | |
サブクラス2-1 | パート1低速 | 低温 | 30% |
パート2低速 | 高温 | 70% | |
サブクラス2-2 | パート1 | 低温 | 30% |
パート2 | 高温 | 70% | |
サブクラス3-1 | パート1 | 低温 | 25% |
パート2 | 高温 | 50% | |
パート3低速 | 高温 | 25% | |
サブクラス3-2 | パート1 | 低温 | 25% |
パート2 | 高温 | 50% | |
パート3 | 高温 | 25% |