K.タイヤの低燃費性とその評価方法
  タイヤの低燃費性とその評価方法のページでは、以下の内容を各々のページで解説しています。
   (下記の各ページの青色で示すページ番号をクリックすると、直接そのページに飛ぶことができます

  P.1 :
 1.タイヤと燃費の関係性
         ・タイヤの変形損失とは
        ・タイヤ変形ロスの発生メカニズム
  P.2 :  2.低燃費タイヤの評価方法について
  P.3 :  3.タイヤと燃費の関連性を基礎としたエコタイヤの新しい評価法
  P.4 :  4.先進多機能タイヤ試験装置を用いた解析方法および解析結果の例
         ・モード走行時のタイヤ損失率の評価
         ・モード走行時のタイヤ損失率の評価と燃費影響度の推計手法
  P.5 :  5.タイヤ損失特性を比較評価するためのその他の方法
  P.6 :  6.タイヤ空気圧と燃費の関係

公益財団法人日本自動車輸送技術協会は、自動車の安全確保、環境保全に役立つ各種の試験、調査、研究を行うことで社会に貢献しています。

以前のホームページ

公益財団法人日本自動車輸送技術協会 Japan Automobile Transport Technology Association

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大
  • アクセス

技術解説

技術解説ー自動車用タイヤの低燃費性とその評価方法について1
                             タイヤの燃費影響評価に関するJATA受託試験のご案内ページはこちらから
                                    
JATAへの試験委託のお手続きに関する案内ページはこちら
         次頁へ進む>


















1.タイヤと燃費の関係性

 自動車が走行する際のエネルギー収支を下図に示します。自動車エンジンは燃料(ガソリンや軽油など)が持つ化学エネルギーを燃焼させることで熱や運動エネルギーに変えて利用します。この熱エネルギーは、エンジン冷却水や放出される排気ガスで失われ(熱損失)、また車両自身の機械損失(動力伝達ロス、タイヤの変形や摩擦によるロスも含む)も最後は熱になって大気中に放散することになります。車両の走行エネルギーも、減速や停止時のブレーキにより熱に変わり失われます。(ただしハイブリッド車や電気自動車は、減速時に走行エネルギーの一部を電気に変えてバッテリーに蓄え、その後の走行に再利用します)

 すなわちガソリン車やディーゼル車は、燃料のもつ化学エネルギーをエンジンでの燃焼により物理エネルギーに変換することで、かなりの重量(積載物含む)のある車を目的地まで移動させることが可能になります。

 タイヤが燃費に関係してくるのは、タイヤに縦方向(軸重)や横方向(推進力)の力が加わった状態で回転することにより、タイヤの接地分周辺のゴム部材の繰り返し変形や路面との摩擦損失、タイヤ自身が受ける空気抵抗によって損失が発生し、これが最終的には熱に変わって路面や空気中に放散することにより、結果的に燃料の化学エネルギーが消費されるためです。このタイヤ損失のうち、約90%がタイヤの繰り返し変形によるものといわれています。
 後述する低燃費タイヤというのは、ゴム部材の改良等によりころがり抵抗を減らし、結果としてタイヤによる損失を低減することで燃費向上をもたらすタイヤのことです。


             次頁へ進む>