ナンバプレートの品質基準適合性確認試験
ナンバプレートの品質基準適合性確認試験
図柄入りナンバープレートに交換できる制度を盛り込んだ「道路運送車両法等の一部を改正する法律」が制定され、2019年にわが国で開催されるラグビーワールドカップ世界大会にちなんだデザインを施した図柄入りナンバープレートが2017年4月より交付されました。また、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の記念図柄入りナンバープレートも既に交付されています。さらに、全国各地の特長をPRする図柄が織り込まれたナンバープレートのさらなる普及も見込まれています。
ただしナンバープレートは、「社会において自動車が正しく使用されるための重要な識別票」というのが本来の役割です。そのためには、新タイプ、新デザインのナンバープレートが、国土交通省の定めた品質基準に適合しているかを、材質、構造に係る物性試験及び外観に関する視認性試験により調べることで、耐久性や見やすさ等の要件が満たされているか事前に確認しておく必要があります。
当協会では、公正・中立な試験機関として、こうしたナンバープレートの基準適合性を確認するための試験設備も整備・拡充しています。今般、「自動車登録番号標等の品質基準について(平成27年7月29日)」に定められた社団法人全国標板協議会が定める試験機関として、標板製造事業者並びに関連団体様のご依頼に応じて、品質基準の適合性確認試験を実施することといたします。
なお試験のお申し込み及びお問い合わせにつきましては、下記宛てにご連絡をお願い致します。
連絡先 公益財団法人日本自動車輸送技術協会
昭島研究室 石川、瀬谷
〒196-0001 東京都昭島市美堀町4-2-2
電話 042-544-1004 FAX 042-544-1015
Mail:akisima-la@ataj.or.jp
受付時間:月曜~金曜(祝日・年末年始を除く)9時~12時、13時~17時
自動車ナンバープレートの物性試験について
さまざまな図柄を織り込んだナンバープレートの普及が見込まれていますが、ナンバープレートは本来、「社会において自動車が正しく使用されるための重要な識別票」という位置付けですので、周囲から目視で番号が識別できることが重要です。また図柄入りナンバープレートは、その製法が従来のものとは異なるため、物理的・化学的強度があるか、つまり紫外線、塩風、雨水等の影響により表面の状態変化(変色等)が生じて被視認性が妨げられることがないか、衝撃や曲げに対する強度が十分か等を評価しておく必要があります。そこで公正・中立な試験機関である当協会では、各種の試験・計測器を用いて、耐久強度などを試験する業務を実施しております。これにより国土交通省の定めたナンバープレート品質基準の適合性を科学的に調べて、物理的・化学的強度の要件が満たされているかを事前に確認します。
物性試験の概要
次の16試験を実施することができます。
①外観測定 ②塗色測定(標準限界色票又は色彩計による測定) ③標準限界色票と塗色見本との検認
④塗膜厚さ(渦電流式膜厚計又は断面法膜厚測定) ⑤亀裂及び硬度測定 ⑥耐衝撃性試験
⑦耐屈折性試験 ⑧密着性試験 ⑨耐汚染性試験 ⑩耐溶剤性試験 ⑪耐揮発性試験
⑫耐塩水性試験 ⑬耐酸性試験 ⑭耐アルカリ性試験 ⑮促進耐候性試験(キセノンランプ法)
⑯接着性試験
各物性試験の実施状況
自動車ナンバープレートの視認性確認試験について
さまざまな図柄を織り込んだナンバープレートの普及が見込まれていますが、ナンバープレートは本来、「社会において自動車が正しく使用されるための重要な識別票」という位置付けですので、周囲から目視で番号が識別できることが重要です。つまりプレートの図柄によって視認性が妨げられることがないか評価しておく必要があります。そこで当協会は、昭島研究室に設置している暗室設備を用いて、各年代層の被験者による見え方の程度(被視認性)を試験する業務を請け負っております。これにより国土交通省の定めたナンバープレートの品質基準適合性を科学的に調べることで、見やすさの要件が満たされているかを確認します。
視認性試験の概要
試験条件
(1)20m離れた位置からプレートが識別できるか判定する(正常視力の各年代の被験者による)
(2)暗室(奥行き35m、幅6.5m、高さ3.6m)内の定置試験
(3)ベニヤ合板に灰色(N5相当)の紙で被覆したボード(横1,600mm 縦1,400mm)
(4)ボードに床面からのプレート中心高さ(1,000mm ISOプレートについては900mm)
(5)鉛直になるようにプレートを掲示し、これを基準に次の3条件で視認する
① ボード面を正面観察方向に角度を正面
② ボード面を正面観察方向に角度を左右15°
③ ボード面を正面観察方向に角度を左右30°
(6)プレート正面照度(規定照度)は200ℓx(一様)及び10ℓx(標板面)の2条件とする
ナンバープレート品質基準適合性確認試験の依頼手続きについて
図柄入りナンバープレートに交換できる制度を盛り込んだ「道路運送車両法等の一部を改正する法律」が制定され公布されました。
「社会において自動車が正しく使用されるための重要な識別票」というのがナンバープレート本来の役割ですので、国家的イベントの協賛や地域アピールの観点から今後導入される新タイプ、新デザインのナンバープレートについても、国土交通省の定めたナンバープレートの品質基準に適合しているかを、材質、構造や外観等の面から公正な観点で確認しておくことが必要です。
そこで「自動車登録番号標等の品質基準について(平成27年7月29日)」に定められた社団法人全国標板協議会が定める試験機関として、当協会では標板製造事業者並びに関連団体様のご依頼に応じて、品質基準の適合性確認試験(物性試験、視認性確認試験)を実施します。
試験のご依頼方法など
試験のご依頼のお申込みは、下記の様式にご記入の上、下記あてご送付をお願いいたします。
記載要領も併せてご参照下さい。
また、お申し込みに関するお問合せは、下記あてお願いします。
連絡先 公益財団法人日本自動車輸送技術協会
昭島研究室 石川、瀬谷
〒196-0001 東京都昭島市美堀町4-2-2
電話 042-544-1004 FAX 042-544-1015
Mail : akisima-la@ataj.or.jp
受付時間:月曜~金曜(祝日・年末年始を除く)9時~12時、13時~17時
関連書類
1-自動品質基準適合性確認試験申請書
2-別表「申請書及び添付書面の記載事項」
3-品質基準適合性確認結果の再交付申請書
4-番号表の品質等の変更届け出書