自動車灯火器等の試験
自動車灯火器等の試験
(JATAでは現在、都合により自動車用灯火器の受託試験は受け付けておりません。ご了承のほどお願い申し上げます。)
自動車灯火等の測定方法
個別の灯火器の配光試験は、自動制御される回転台に試験灯火を取付けて行います。
前照灯の試験方法
ガラス用レンズ
①配光特性試験
・レンズの前方10m(ECEは25m)の垂直なスクリーンに照射し、照度測定で配光を調べる。
・測定に用いる標準電球は、ECENO37に規定されたもの。
・12Vの前照灯の試験電圧は、12.8V
②色度試験
JISD1619 による色度試験
③光度性能の安定性試験
・周囲温度23±5℃の乾燥安定状態
・車両装着時同等の治具に取り付ける
④熱による影響試験
①~④は、ガラス用レンズの試験
プラスチック用レンズ
⑤耐熱性試験
⑥耐候性試験
⑦耐薬品性試験
⑧耐洗剤・耐炭化水素試験
⑨機能劣化試験
⑩コーティングの粘着試験
注:④~⑩は当分の間適用しない。
前照灯の試験は、プラスチック用レンズの場合、ガラス用試験に加えて追加試験が有りますが当分の間は適用されないこととなっています。
等照度曲線の計算例
配光特性試験の結果です。
合成結果
走行ビーム
すれ違いビーム
自動車用灯火の試験-色度試験の概念図
色度試験の概念図です。色の三属性を表示するには分光光度計を用いて計測します。
①色度試験(JIS D1619)
②光度性能の安定性試験
反射器の反射性能試験装置
反射材の反射性能試験は、自動制御される回転台に反射器を取付けて行います。
反射器の性能試験方法
反射器の性能試験は、1~7の耐熱試験・耐水試験等の試験が含まれます。
1.形状及び寸法試験:目視検査
2.耐熱試験:温度65±2℃の中に48時間放置(歪み・ひび割れがない。)
3.耐水性試験:温度50±5℃の水中に試験片を10分間、その直後に温度25±5の水中に繰り返し10分間浸す。(反射面に水が浸透しない。)
4.耐燃料性試験:耐水性試験に合格した試験片をn-ヘプタン70%、トルエン30%に浸した木綿布で拭き、5分後、試験品の表面を目視検査。(明らかな表面の変化が認められないこと。)
5.耐油性試験:試験片を洗浄潤滑油に浸した木綿布で拭き、5分後に試験品の表面の汚れを拭き取った後、光度を計測。
6.耐食性試験:塩水噴霧器により試験片を塩霧(重量濃度20±2%塩化ナトリュウム水溶液)に24時間+2時間中断+24時間さらす。
7.耐摩耗性試験:反射器の裏面をナイロンブラシでこすり、試験品をn-ヘプタン70%、トルエン30%に浸した木綿布を1分以上押し当てる。乾燥させた後、再度ナイロンブラシでこする。
8.反射性能試験:試験品に標準光(A)を照射した時の光度係数を求める。(反射光の色が同じ色度試験範囲内であること。)