・オクタン価が高い
・蒸気圧が低い
・水への溶融性が低い(水の混入影響少)
・ETBEを7%ガソリンに混ぜるとE3に相当
・人体影響、毒性に関するデータが不十分
※ETBE:Ethyl Tertiary Butyl Ether の総称,エーテル化合物の一種,エタノールとイソブチレンから製造される。海外では含酸素のオクタン価向上剤としてガソリンに添加されている例がある。
・バイオ由来のエタノールは、ガソリン代替燃料としてCO2削減に効果がある。
・ガソリンに混合して使用できるため,既存の燃料インフラを活用してインフラ整備する点でも有利
・燃料にエタノールを加えても、ガソリン車の排出ガス(NOx等)低減のメリットは少ない
(ガソリン車の排出ガスは既に十分低く、またその浄化能力は三元触媒システムにほぼ依存しているため)
・3%エタノール混合の燃料(E3)は国内のガソリンスタンドで供給開始されている。
(E3燃料はガソリンと同等の扱いが認められているため、 通常のガソリン車にそのまま給油可能)
・エタノールを10%混合したE10燃料については、国交省がE10対応自動車の技術指針を示し、
対応自動車(右図)が市販されたことで、今後の燃料供給も予想される。
・石油メーカーはエタノールではなくETBE 注1) をガソリンに混合して供給。
・高濃度エタノール混合は海外では既に実績がある。ただし、
エタノールの混合割合を高くすることでCO2の削減効果は上がるが、
・金属部材の腐食対策や空燃比制御の適正化対策が必要になる。
(三元触媒システムでは、燃料性状に応じた対策をしないと空燃比が
希薄化しNOx増加の要因になる。(注2)
・燃料に水が多く混入した場合には相分離が起きやすくなる。
・ガソリンにエタノールを多く混ぜると燃料蒸気圧が上昇しやすくなる。
・品質の安定化,経済性,供給安定性が課題である。
エタノールC2H5OHは、燃料として次のような特徴があります。