運転状態に応じて最適な噴射率及び噴射タイミングを演算で割り出し、制御装置に出力
入力
車両及びエンジン各部からの各種センサ検知信号

 実機のエンジンにおけるクリーン燃焼制御を実現するには、高圧噴射だけでなく、エンジンの使用領域に応じて燃料の噴射タイミング、噴射量、噴射回数などをきめ細かに制御することが必要です。これを実現するために、複雑・高度な電子制御技術を駆使したコモンレールシステム(下図)が開発・実用化されたことにより、ディーゼル車の排出ガス低減に大きく貢献しましました。

ディーゼル燃料供給の高精度制御を実現するコモンレールシステム

1  希薄燃焼 (O2濃度を高めることにより完全燃焼を促進する)


      (大量の空気を供給し燃焼温度を下げて、NOxの生成を抑止する)


2 高過給  (高密度の空気中に燃料を噴射し、完全燃焼を促進させる)

        (局所的な燃料ピーク濃度を下げて過濃域を抑制し、PMの生成を減らす)

4  高圧燃料噴射 (燃料をより微粒化することで、酸素不足による黒煙等の粒子状物質の生成を抑止する)

5 BMEP(正味平均有効圧)を上昇させて、高効率燃焼を実現し燃費を向上させる

    (相対フリクションや熱損失を低減することで、エネルギー利用効率が向上)

6  より広範なエンジン使用域で多量EGRを行う (EGR効果により燃焼温度を下げてNOxの生成を抑止)

排出ガス低減のための燃焼コンセプト
1.クリーンディーゼルエンジンの燃料制御技術

公益財団法人日本自動車輸送技術協会は、自動車の安全確保、環境保全に役立つ各種の試験、調査、研究を行うことで社会に貢献しています。

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技術解説

技術解説ー有害排出ガスの浄化技術について4

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