重量車の排出ガス規制は、エンジンシステム(後処理装置やハイブリッド機構含む)を対象にしていますが、完成車両の排出ガスを測定する場合は、シャシダイナモメータ上で試験車をJE05モードやWHTCモードを運転する方法も認められています。
台上試験の走行パターンはJE05モードまたはWHVCモードの時間/車速パターンを使用し、走行抵抗の設定や変速位置と変速段はJE05モード試験の時に定めた変換アルゴリズムを用いて計算しておき、運転操作を指示するドライバーズエイド装置にその結果を書き込んでおきます。
試験車の運転者は、走行モードパターンと実車速を表示するドライバーズエイドの画面を見ながら、アクセル、ブレーキ、変速機の操作を行うことで、試験車のモード運転を行います。
8.シャシダイナモメータを用いた重量車モードの排出ガス試験方法