シャシダイナモメータの負荷制御が正確であれば下の(1)式と(2)式の計算結果が一致するという考えに基づいて、瞬時の目標負荷Fと実測負荷F‘のモード区間中の一致度を統計処理によって解析評価し、下図の評価指標の各値が規定値以内を満たすか否かでシャシダイナモの電気慣性負荷吸収能力を検証する方法がJASO-E014に規定されました。

JASOーE014による電気慣性負荷吸収能力の検証方法

 そこで自動車技術の学会である自動車技術会では、電気慣性lシャシダイナモメータの性能評価の方法、規準を検討して、その結果をテクニカルペーパー( JASOーTP06001 )に取りまとめました。その後2014年度には、電気慣性シャシダイナモと4WDシャシダイナモの性能要件、評価法をひとつにまとめた新しい自動車規格(JASO E014)が制定されました。 以下のその概要を説明します。

 電気慣性式シャシダイナモメータは、慣性盤を使う機械式タイプとは異なり慣性力がダイナモメータから電気的に与えられ、しかもこの力は加減速時にのみ作用するため目視でその適否を確認することが難しいという問題がありました。そのためモード試験時に電気慣性による吸収負荷量が正確であったか、あるいは設備を長期間使用している過程でダイナモ側のトルク検出機能あるいは制御系に狂いが生じていないか等を確認・検証する評価法が必要でした。
 下の図は10・15モード運転時を例にして、正負の電気慣性力が作用する領域を説明したものです。加速時はプラスの電気慣性力が車に作用(ダイナモ側が負荷を吸収)し、減速時はマイナスの電気慣性が作用(ローラ側からタイヤを回す力が与えられる)するので、ドライバーがブレーキ操作で減速させようとします。
 最新の排出ガス・燃費試験(JC08モード、WLTCモード)では、実走行と同じように速度が刻々と変化する走行パターン(トランジェントモード)が使われるようになっていますが、この時に電気慣性の機能が適正に機能し適正な慣性力が与えられているかどうかを、試験の担当オペレータが判別することはかなり困難といえます。


(1)電気慣性式シャシダイナモメータの性能評価法の要点

5.排出ガス・燃費試験用シャシダイナモメータの性能要件、評価基準

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技術解説

技術解説ーシャシダイナモメータによる車両評価6
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