エンジンダイナモメータで排出ガス試験が実施できるようにするため、WHVCモードを「時間-トルク」、「時間-回転数」に変換する作業が必要となります。このため、平均的挙動を示すエンジンを選定し、このエンジンをもとにした分析調査により、下図に示すWHTCモードが作成されました。
これがgtrNO4に規定されるWHTCモードであり、N rate及びTrateの時系列値が試験での設定になります。実際の試験では、個々の試験エンジンの回転数とトルクの指定値を定める際は、次ページの計算式が用いられます。エンジン運転パターンモード(WHTC)の策定
自動車規準調和世界フォーラム(UN-ECE/WP29)では、世界統一試験サイクルWHTCの作成に当たり、日米欧、オーストラリアの実際の自動車走行データを収集して、これを基に下図に示す「時間-速度」、「時間-出力」からなる下図の車両走行モード(WHVC)を作成しました。
4.WHTC作成における車両速度モード、出力パターンモードの策定