試験車をシャシダイナモメータ上に設置して、国が定めた走行モードの運転を行い走行区間中の総排出ガス量を測定します。シャシダイナモメータ設備は、車両が実走行する時のエンジン負荷(走行抵抗)や回転数の条件を再現して、実走行とほぼ同等の走行条件を試験車に与える設備です。
シャシダイナモメータダイナモ試験では、まず試験車の重量に応じた等価慣性質量並びに①で求めた車両走行抵抗をセットした後、シャシダイナモ上でも惰行させて走行抵抗の再現性を確認し、各車速域で目標値の5%以内に入るまで負荷修正を行います。
この後にいよいよ排出ガスを測定するモード試験に入る訳ですが、車両を1日放置した後にモード走行させるコールドスタート試験と車両を完全に暖機させてからモード走行するホットスタート試験の2種類を行います。
②車両モード試験
①試験車の実路走行抵抗の測定
乗用車や小型トラックなどの中・軽量自動車の排出ガス試験は、室内の試験室で試験車両をシャシダイナモメータ上に設置し、国が定めた走行条件(試験モード)を走行させて、その時に排気管から放出されるCO、NOx等の有害ガスの排出総量を専用の試験設備を用いて計測します。なお排出ガス量は、1km走行あたりの排出率に換算して表示します。
中・軽量自動車の排出ガス試験は、一般的に以下の手順により行うことになっています。
中・軽量自動車の排出ガス試験の方法