併用が一般的
・フィルター再生時には、過剰な燃料を投入してトラップ分を燃やする必要があるため、その分は燃費の悪化が避けられない。

・DPFに対する負荷を減らし、再生回数も少なくする意味では、エンジン構造や制御方法を改善することで燃料時に生成するPMの量を極力減らす対策が有効

・DPF内のSOOT堆積量に応じた再生処理が適宜、適量に行われないと、DPF内に堆積した大量の煤が再生処理時に急速に燃焼し、DPF単体が熱破壊されてしまう危険性もある。

・灰分(オイル由来の金属塩)の堆積に対する対処も必要になる。

<課題>

・SOOT対策としては、非常に高い低減効果がある。

・車が正しく使用され、また捕集したPMを除去する再生機能が車の使用条件に応じて適正に行われていれば、DPF自体の性能は劣化しにくい

<長所>
DPF装置の一般的特徴
排出低減のためには
〇燃料の微粒化(高圧噴射)
〇大量の空気供給(ターボ過給)
〇噴射タイミングの最適制御
〇吸気スワールの強化
〇燃焼室形状の工夫
燃焼改善技術
ディーゼル燃焼で生成する
PMの低減対策
燃料改質+後処理による
PM低減対策
・・・・・・・酸化触媒装置

*SOF(Soluble Organic Fraction) 可溶性有機成分

         有機溶剤に溶ける高分子の炭化水素類で

         燃料やオイルの燃え残り成分

*Sulfate(サルフェート):硫黄酸化物

・・・・・・・・・・・・・・・低硫黄軽油
・・・・・・DPF(フィルター トラップ)

*SOOT(煤) :単純な固形の炭素の微粒子が房状に連なったもの

          酸化触媒では低減困難

ディーゼル燃焼で生成するPMの内訳

粒子状物質 PMParticulate Matter)とその低減技術

 DPF(Diesel Particulate Filter)装置は、ディーゼル車の排出ガス中に含まれる粒子状物質PM(Particulate Matter)を耐熱性のセラミックフィルターでトラップし、その捕集物がある程度溜まった段階で、高温で再燃焼させてフィルターを再生する排出ガス対策装置です。粒子状物質の中の主に固形炭素の微粒子(SOOT)の排出を低減します。
 一方、酸化触媒装置では、排出ガス中の未燃有害成分(CO,HC)や粒子状物質に含まれている可溶性有機成分(SOF)を酸化反応で分解して無害成分(CO2,H2O)に変換して浄化します。

(3) DPF(Diesel Particulate filter) および酸化触媒

公益財団法人日本自動車輸送技術協会は、自動車の安全確保、環境保全に役立つ各種の試験、調査、研究を行うことで社会に貢献しています。

以前のホームページ

公益財団法人日本自動車輸送技術協会 Japan Automobile Transport Technology Association

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大
  • アクセス

技術解説

技術解説ー有害排出ガスの浄化技術について10

       <前ページに戻る 78910  







































































               <前ページに戻る 78910